【完】セカンドマリッジライフ
「………。」
「うわあ…!可愛い!キャハハ、擽ったいよぉ!
お前人懐っこいねぇ!」
茶色と黒色の毛並みの良い小型犬は、多分ヨークシャーテリアかなんかだろう。
私に飛びついてきて、短い尻尾をぶんぶんと振って顔を舐める。
それに続き三匹の色の違う猫。 全部毛が短い、真っ白と茶色と黒猫。この子達は多分雑種だと思う。
私の脱いだコートやトランクの匂いを嗅いで、触ろうとするとサッと身を退いた。
「おーい、猫ー?怖くないよぉーおいでー」
通された二階の自宅は綺麗に片付けられていた。リビングとキッチンが繋がっており、至る所に犬と猫のグッズが置いてある。
ふわふわのラグマットが敷いてあって雪国らしい大きなストーブにはオレンジ色の火がともる。 タイツ越しに床がじんわりと温かい。きっとヒーターが入っているのだろう。
木目調のフローリングの床の上、猫たちがごろりと寝そべる。 その姿が余りに気持ちよさそうで真似をしてごろんと横になると、犬もお腹を見せて隣に転がった。