能力を失った聖女は用済みですか?
シャンバラ一行は、レミ村から次の村へ、そして、また次の町へと旅を続けた。
どの場所でも、ルナシータは大評判で、疲弊しきっていた人々を笑顔にする。
そして、そこから先はワトの出番だ。
ロランの現状を伝え、協力を要請する……その難しい任務をワトは軽々とこなした。
思ったよりも饒舌で、素晴らしく話の上手い男だった彼は、確実にロランの民の意識を変えた。
おかげで、行った先の町や村では、揉めることもなく、逆に歓待モードで受け入れられたのである。
そうして、ロランに入ってから五日後、私達は王都エーデルへと到着した。
エーデルは別名、花の都と言われ、色とりどりの植物が咲き乱れる美しい場所だった。
王宮、神殿のみならず、民が住む町にも豊かな緑が溢れていた……はずなのに。
馬車から見る風景は、私の知っているエーデルとは真逆で、一瞬、別の地に来たのかと思ってしまった。
町には霧が立ち込め、少し先は良く見えない。
太陽が出ているのかどうかもわからず、建物全てが灰色だ。
人影も疎らで、たまに誰かを見つけても表情さえ判別出来ない暗さである。
どの場所でも、ルナシータは大評判で、疲弊しきっていた人々を笑顔にする。
そして、そこから先はワトの出番だ。
ロランの現状を伝え、協力を要請する……その難しい任務をワトは軽々とこなした。
思ったよりも饒舌で、素晴らしく話の上手い男だった彼は、確実にロランの民の意識を変えた。
おかげで、行った先の町や村では、揉めることもなく、逆に歓待モードで受け入れられたのである。
そうして、ロランに入ってから五日後、私達は王都エーデルへと到着した。
エーデルは別名、花の都と言われ、色とりどりの植物が咲き乱れる美しい場所だった。
王宮、神殿のみならず、民が住む町にも豊かな緑が溢れていた……はずなのに。
馬車から見る風景は、私の知っているエーデルとは真逆で、一瞬、別の地に来たのかと思ってしまった。
町には霧が立ち込め、少し先は良く見えない。
太陽が出ているのかどうかもわからず、建物全てが灰色だ。
人影も疎らで、たまに誰かを見つけても表情さえ判別出来ない暗さである。