能力を失った聖女は用済みですか?
「カイエン様!側に邪神がいます!気をつけて!」
「なっ!どこに……くそっ、何も見えない。ルナ、オレの近くにいろ!」
カイエンはグイッと私を抱き寄せた。
すると、また声がした。
『おいで、絶望の領域へ。おいで、おいで……』
その言葉は、無機質でありながら、途轍もなく恐ろしい音を秘めていた。
これが、邪神なの?
あまりにも地母神や精霊と違う異質な存在に、体温が一気に下がる気がした。
「ルナっ!」
「カイエン様!」
抱き合って、お互いの存在を確かめると、私達は踞った。
周りを囲む霧は物凄いスピードで動いている。
まるで、私達はそのままで、周りだけが移動しているような……。
不思議な感覚に目が回りそうだ。
「どこかに移動しているのか!?」
「たぶん……絶望の領域、邪神のところです!」
短い会話を交わすと、私の肩に回したカイエンの手に力が籠る。
「何があっても守る」
言葉にはしないけど、そんな彼の心が十分伝わった。
「なっ!どこに……くそっ、何も見えない。ルナ、オレの近くにいろ!」
カイエンはグイッと私を抱き寄せた。
すると、また声がした。
『おいで、絶望の領域へ。おいで、おいで……』
その言葉は、無機質でありながら、途轍もなく恐ろしい音を秘めていた。
これが、邪神なの?
あまりにも地母神や精霊と違う異質な存在に、体温が一気に下がる気がした。
「ルナっ!」
「カイエン様!」
抱き合って、お互いの存在を確かめると、私達は踞った。
周りを囲む霧は物凄いスピードで動いている。
まるで、私達はそのままで、周りだけが移動しているような……。
不思議な感覚に目が回りそうだ。
「どこかに移動しているのか!?」
「たぶん……絶望の領域、邪神のところです!」
短い会話を交わすと、私の肩に回したカイエンの手に力が籠る。
「何があっても守る」
言葉にはしないけど、そんな彼の心が十分伝わった。