能力を失った聖女は用済みですか?
『さてと。余興は終わりだ』
ソファーに腰かけた邪神は、余裕で足を組むとニイッと笑った。
瞬間、カイエンの剣が手から離れ、宙へ浮く。
そして、まっ逆さまにカイエンへと放たれた。
「カイエン様っ!危ない」
叫んだ後、私は呼んだ。
この場面で最も有能な相棒を……心の中で、大きな声で。
「待ちくたびれたぜ!バカヤロウ!……っておい!黒幕の真ん前ってどういうことだぁ!」
文句を言いながらも、ディアーハは襲いかかる剣をヒラリと交わし、カイエンと私を背に乗せた。
出番がなくてぐすっていたところに、呼ばれたと思えばクライマックス……。
シチュエーションとしては、最高の登場シーンなんだけど、策のない今は死地に突入としか思えないよね、本当にスミマセン……。
ディアーハは私達を乗せたまま、邪神を警戒し距離を取る。
そんな聖獣を、邪神は目を見開き、まじまじと見つめた。
『おお……これが聖獣。私の結界が効かぬのも珍しい』
「フンッ!こちとら、聖女から生まれた聖女の一部だからな!舐めて貰っちゃ困るぜ!」
「えっ!?そうなの?」
初めて聞いた事実に今度は私が目を見開いた。
護ってくれるもの、という認識はあったけど、自分の一部というのは初耳だ。
道理で呼んだらすぐ来るわけだ……。
五年も経ってそれを理解した私を、ディアーハは呆れた眼で振り返った。
ソファーに腰かけた邪神は、余裕で足を組むとニイッと笑った。
瞬間、カイエンの剣が手から離れ、宙へ浮く。
そして、まっ逆さまにカイエンへと放たれた。
「カイエン様っ!危ない」
叫んだ後、私は呼んだ。
この場面で最も有能な相棒を……心の中で、大きな声で。
「待ちくたびれたぜ!バカヤロウ!……っておい!黒幕の真ん前ってどういうことだぁ!」
文句を言いながらも、ディアーハは襲いかかる剣をヒラリと交わし、カイエンと私を背に乗せた。
出番がなくてぐすっていたところに、呼ばれたと思えばクライマックス……。
シチュエーションとしては、最高の登場シーンなんだけど、策のない今は死地に突入としか思えないよね、本当にスミマセン……。
ディアーハは私達を乗せたまま、邪神を警戒し距離を取る。
そんな聖獣を、邪神は目を見開き、まじまじと見つめた。
『おお……これが聖獣。私の結界が効かぬのも珍しい』
「フンッ!こちとら、聖女から生まれた聖女の一部だからな!舐めて貰っちゃ困るぜ!」
「えっ!?そうなの?」
初めて聞いた事実に今度は私が目を見開いた。
護ってくれるもの、という認識はあったけど、自分の一部というのは初耳だ。
道理で呼んだらすぐ来るわけだ……。
五年も経ってそれを理解した私を、ディアーハは呆れた眼で振り返った。