能力を失った聖女は用済みですか?
こそこそと小声で話す私達を乗せて、ディアーハはガラティアと邪神からゆっくり離れた。
ここからはもう、神々の領域である。
何も出来ない私達は、隅でツッコミを入れながら……いやいや、祈りながら成り行きを見守るしかない。

『地母神よ。私の結界をよくも破ってくれたな!』

邪神はソファーから立ち上がった。

『はははっ!結界なんぞ、妾の力で軽くパリーンじゃ!』

パリーン……と、ガラティアは叩き割るジェスチャーをした。

『……結界を破ってどうするつもりだ?』

『封印じゃ』

『ふっ、容易く封印できると思っているのか?』

『お前こそ、出来ないと思うておるのか?この妾の輝かしい姿を見れば、どれほどの力があるかは一目瞭然だろうが?』

ガラティアは、ドレスを翻してくるりと回ると、最後に可愛らしいポーズを決めた。
確かに、衣装はグレードアップしている……でもそれで、力が上がったかどうかなんてわからないと思うけど?
しかし、邪神は頭を抱えて踞った。
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