能力を失った聖女は用済みですか?
そんな私の思いをよそに、向かい合った地母神と邪神は、各々戦闘体勢に入った。
『封印されても……何百年か、何千年後か……私は必ず目覚めるぞ?人が存在する限り滅ぶことはない。それは知っているはずだが?』
牽制しつつ、邪神が問う。
『もちろんじゃ!だが、その時はその時。妾ではなくとも、お前を封印する神はいるじゃろ。人が信仰を忘れぬかぎりの』
『ふん……』
『言いたいことは終わりかえ?ならば、行くぞ』
ガラティアは一歩邪神に近づくと、両手の親指と人差し指で三角形を作る。
そして、ぐいっと邪神の額に焦点を合わせた。
負けじと邪神も、自身の周囲に黒い靄を発生させて撹乱する。
しかし、ガラティアの指先から溢れる煌めく光は、邪神の靄を徐々に押し込んで行き、やがて部屋の内部は白く染まった。
『くっ……』
地母神の白い光が邪神の姿を包み込み始めると、低い呻き声が聞こえた。
断末魔ではないその声には、どこか諦めたような響きがある。
きっと、邪神にもわかっていたんだ。
ガラティアに敵わないこと、封印されてしまうことが。
『さらばじゃ。願わくば、永久に眠ってくれるとよいが』
『……そうはならない。人はまた奢る……』
その不穏な言葉を最後に、邪神アイーシャは消えた。
全てが終わったのを見て、ガラティアは腕を下ろし、ふぅと息を吐く。
部屋の緊張状態が消えてカイエンもほっとした様子を見せ、ディアーハも警戒を解いた。
これで終わった……のよね?
ロランは救われたのよね?
私が問いかけようとすると、先にガラティアが口を開いた。
『封印されても……何百年か、何千年後か……私は必ず目覚めるぞ?人が存在する限り滅ぶことはない。それは知っているはずだが?』
牽制しつつ、邪神が問う。
『もちろんじゃ!だが、その時はその時。妾ではなくとも、お前を封印する神はいるじゃろ。人が信仰を忘れぬかぎりの』
『ふん……』
『言いたいことは終わりかえ?ならば、行くぞ』
ガラティアは一歩邪神に近づくと、両手の親指と人差し指で三角形を作る。
そして、ぐいっと邪神の額に焦点を合わせた。
負けじと邪神も、自身の周囲に黒い靄を発生させて撹乱する。
しかし、ガラティアの指先から溢れる煌めく光は、邪神の靄を徐々に押し込んで行き、やがて部屋の内部は白く染まった。
『くっ……』
地母神の白い光が邪神の姿を包み込み始めると、低い呻き声が聞こえた。
断末魔ではないその声には、どこか諦めたような響きがある。
きっと、邪神にもわかっていたんだ。
ガラティアに敵わないこと、封印されてしまうことが。
『さらばじゃ。願わくば、永久に眠ってくれるとよいが』
『……そうはならない。人はまた奢る……』
その不穏な言葉を最後に、邪神アイーシャは消えた。
全てが終わったのを見て、ガラティアは腕を下ろし、ふぅと息を吐く。
部屋の緊張状態が消えてカイエンもほっとした様子を見せ、ディアーハも警戒を解いた。
これで終わった……のよね?
ロランは救われたのよね?
私が問いかけようとすると、先にガラティアが口を開いた。