先生と生徒の関係
受験
先生のことが好きなまま半年たち進路選択の時が来た。
一年から勉強を頑張ってきたけれど
公立は受かるか受からないかぎりぎりの
場所にいるため相談された。

私立なら趣味のお菓子作りもでき、高校で先生と同じバイオリンをやりたいと思って弦楽部のある東部高校と決めていた。
公立なら夢を目指し看護学校に進学しようと決めていた。

すごく迷って東部高校の推薦を受けることにした。

決めるときにも先生のことを考えていた。
進学に先生は関係ないはずなのに…

受験の日まで残り2ヶ月。
塾にいられるのも残り2ヶ月。

毎日のように塾の自習室に通った。
わからない所は必ず川中に聞いた。
わかるまで隣に座ってわかるまで丁寧に教えてくれた。
面接練習にも付き合ってくれた。
面接内容も一緒に考えてくれた。
勉強は大変だけどそれでも川中だったから楽しくできた。
川中は私に寄り添ってくれてた。
とっても嬉しくて幸せな2ヶ月だった。

受験前日
「るあ、絶対合格だぞ!」
「ファイト!」
「うん!ありがとう。」
「頑張ってきます」
手を振って見送ってくれた

受験当日
昨日川中が書いてくれた
「頑張れ」 
の手紙をみて全力でテストに取り組んだ。
今ある最大限の実力を出しきれた。

受験二日後
中学校に合否の封筒が届いた。
緊張しながらきれいにハサミで切った。
受験結果  合格
「合格」の文字が見えて泣けた。
担任の先生にお礼をいいながら握手して
一緒に泣いた。
下校
「えま、女子高校の東部高校に合格してたよ」
「まじ!?」
「まじー!」
「おめでとう」
二人で喜びあった。
気分があがりながら塾にも行った
ガシャ
思いっきり扉を開けた。
「川中!東部高校合格した!」
「頑張ったね。おめでとう」
「うん!嬉しい」
「川中が勉強教えてくれたからだよ」
「ありがとう」

塾を退塾するまで残り3週間。
残り少ない時間川中と過ごせるのは
週2日の夜。
もっと思い出作りたかった…
もっと長くいたかった…
3年間は長く感じるけど
私の中ではすごく短く感じてる。 
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