秘密のカンケイ
「はぁ………」

ここからが本番なんだ。入っていったのがわかったら出ていかなければあとは私の気持ちを整えるだけだ。

「心配だから行く時は一緒に行くから。部屋の前で待っててもいいし、一緒に中に入ってもいい。詩音が決めて」

アオイに頼ってしまいたい気持ちはあるが、最後は私ひとりで決着をつけないといけない。はじめからそのつもりだった。

「大丈夫、私ひとりで行くから。ありがとう」

アオイからはスマホの通話は繋げた状態でいるように言われた。雄大がどう出てくるかわからない、激高したときのための保険だ。

覚悟を決めて席を立ちゆっくりと雄大の住むマンションに向かう。あと数分後には雄大とイズミに対面するんだと思うと、心臓の音が頭にまで響いてくるような気がする。
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