すてきな天使のいる夜に〜2nd Sstory〜
ーside 大翔ー
腕の中で力尽きぐっすり眠る沙奈。
優しく温かい温もりが安心できる。
ここにいるという安心感。
あの事件や今日の出来事から俺が沙奈から離れている時間、沙奈が1人で苦しんでいるような気がして沙奈から離れる事ができなくなっていた。
俺自身も、沙奈から離れたくなかった。
退院日がせっかく決まったのに、大きく動揺していた沙奈の様子を見ると退院後の生活が心配になる。
紫苑や翔太がいてくれるから、大丈夫とは思うけど…
俺は、こうやって診察の日にしか沙奈を見守ることが出来ないのか…。
いっそのこと、沙奈と一緒になれたら…。
だけど、沙奈が高校生の分それは許されないこと。
いくら、紫苑や翔太であっても未成年の妹を俺に簡単に引き渡してくれるとは思えない。
だけど。
沙奈の様子を見に行くことは許されるだろうか。
退院後、沙奈が普段通りに生活できるように見守りたい。
「大翔。ありがとう。」
「紫苑。起きたのか。
腕の傷は大丈夫か?」
「いつの間にか眠ってたんだな。
こんなのは、沙奈が受けてきた傷に比べたら大したことはないよ。
あざになったくらいで大丈夫だよ。」
「紫苑、眠れてないんだろう?」
紫苑の目の下にあるクマがはっきりと分かる。
「沙奈のこと考えてたら眠れなくなってな。
沙奈が刺されたと聞いて運ばれた時、自分の無力さに苦しめられたんだ。
身体を張って、沙奈を守ることができなかった。
いくら言葉で伝えていても、それが行動に出来ないのであれば意味がないのにな。
今日、あの人に赤の他人と言われた時も少し動揺したんだ。
外来に沙奈を連れて行ってしまった時もそうだ。
俺が先に、大翔の様子を見に行っていれば沙奈が過呼吸を起こして意識を失うことなんてなかったのに。」
紫苑のこんなに悲しい表情は初めて見た。
だけど、紫苑が自分を責めることなんてしてほしくない。
あの日、沙奈を救い出していなければ俺は沙奈と出会えていなかったんだから。
この奇跡をくれた紫苑や翔太に、感謝をしてもしきれないくらいだ。
「紫苑は立派だと思う。
それに、翔太も。
少なくとも俺は、そう思うよ。
紫苑と翔太に、沙奈に救いの手を伸ばせる覚悟を決めてくれなかったら俺は沙奈と出会うことも出来てなかったかもしれない。
1人の女の子を育てる、その責任を背負うことがどれだけ重いか。
それでも、沙奈を救いたいと思ったんだろう。
俺達が落ち込んでいても仕方ないよ。
過去は変えられないし、時間は止まって待ってくれるわけもない。
それに、今辛いのは沙奈なんだ。
一緒に沙奈を支えよう。
俺も、できることはする覚悟だから。」
沙奈が、2度も傷つけられないように。
俺たちに出来ることは、沙奈のそばにいることなんだと思う。
沙奈の今後の未来が、暗い未来へならないように。
俺達が明るく照らしていく。
「そうだな。
沙奈が、暗い道に迷わないように俺達が明るく照らしていこう。」
「そうだな。」
小さい沙奈の背中を撫でながら、俺と紫苑は再び深い眠りへ落ちていった。
腕の中で力尽きぐっすり眠る沙奈。
優しく温かい温もりが安心できる。
ここにいるという安心感。
あの事件や今日の出来事から俺が沙奈から離れている時間、沙奈が1人で苦しんでいるような気がして沙奈から離れる事ができなくなっていた。
俺自身も、沙奈から離れたくなかった。
退院日がせっかく決まったのに、大きく動揺していた沙奈の様子を見ると退院後の生活が心配になる。
紫苑や翔太がいてくれるから、大丈夫とは思うけど…
俺は、こうやって診察の日にしか沙奈を見守ることが出来ないのか…。
いっそのこと、沙奈と一緒になれたら…。
だけど、沙奈が高校生の分それは許されないこと。
いくら、紫苑や翔太であっても未成年の妹を俺に簡単に引き渡してくれるとは思えない。
だけど。
沙奈の様子を見に行くことは許されるだろうか。
退院後、沙奈が普段通りに生活できるように見守りたい。
「大翔。ありがとう。」
「紫苑。起きたのか。
腕の傷は大丈夫か?」
「いつの間にか眠ってたんだな。
こんなのは、沙奈が受けてきた傷に比べたら大したことはないよ。
あざになったくらいで大丈夫だよ。」
「紫苑、眠れてないんだろう?」
紫苑の目の下にあるクマがはっきりと分かる。
「沙奈のこと考えてたら眠れなくなってな。
沙奈が刺されたと聞いて運ばれた時、自分の無力さに苦しめられたんだ。
身体を張って、沙奈を守ることができなかった。
いくら言葉で伝えていても、それが行動に出来ないのであれば意味がないのにな。
今日、あの人に赤の他人と言われた時も少し動揺したんだ。
外来に沙奈を連れて行ってしまった時もそうだ。
俺が先に、大翔の様子を見に行っていれば沙奈が過呼吸を起こして意識を失うことなんてなかったのに。」
紫苑のこんなに悲しい表情は初めて見た。
だけど、紫苑が自分を責めることなんてしてほしくない。
あの日、沙奈を救い出していなければ俺は沙奈と出会えていなかったんだから。
この奇跡をくれた紫苑や翔太に、感謝をしてもしきれないくらいだ。
「紫苑は立派だと思う。
それに、翔太も。
少なくとも俺は、そう思うよ。
紫苑と翔太に、沙奈に救いの手を伸ばせる覚悟を決めてくれなかったら俺は沙奈と出会うことも出来てなかったかもしれない。
1人の女の子を育てる、その責任を背負うことがどれだけ重いか。
それでも、沙奈を救いたいと思ったんだろう。
俺達が落ち込んでいても仕方ないよ。
過去は変えられないし、時間は止まって待ってくれるわけもない。
それに、今辛いのは沙奈なんだ。
一緒に沙奈を支えよう。
俺も、できることはする覚悟だから。」
沙奈が、2度も傷つけられないように。
俺たちに出来ることは、沙奈のそばにいることなんだと思う。
沙奈の今後の未来が、暗い未来へならないように。
俺達が明るく照らしていく。
「そうだな。
沙奈が、暗い道に迷わないように俺達が明るく照らしていこう。」
「そうだな。」
小さい沙奈の背中を撫でながら、俺と紫苑は再び深い眠りへ落ちていった。