妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 先ほどもカテリアーナは初めて目にする景色に感動するあまり、危うく吊り橋から落ちかけたのだ。

「細かいことは気にしなくていいのよ」
「いや。気にするだろう?」

 カテリアーナはぷうと頬を膨らませる。

「フィルは心配性よね」
「カティが危なかっしいからだ」

 フィンラスはそう言うと、自然な動作でカテリアーナの手を取る。

「これで落ちぬであろう?」
「もう!」

 カテリアーナは少し照れながらも、フィンラスの手を離さなかった。

 突然、羽音とともに上空から影がさす。

「ややっ! 妖精王陛下ではありませんか!」

 陽気な声とともに、一人の女性が二人の前に舞い降りてきた。青い翼を持つハーピィだ。彼女は短髪にも見えるローレンウルフの青い髪を、風になびかせている。

「リューネか?」

 小柄なハーピィは、カテリアーナより少し年下のように見える。だが、妖精は人間よりも長寿だ。実年齢は分からない。

「知り合いなの?」
「この国の案内役だ」

 女性はにっこり笑うと、「案内役です!」と元気に挨拶をする。
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