妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
当然、リューネは困惑する。
「えっと……」
「気にするな」
フィンラスは苦笑しながら、言外にリューネに諦めろと言っている。
「カティはもふもふした者を見ると、理性を失う」
「……そんな人間は初めて見ました」
しばらくして満足したカテリアーナは、ようやくリューネの羽根を離した。ものすごく名残惜しそうに……。
しかし、その様子はすっかり周囲のハーピィたちの注目を集めていた。
「見てみろよ」
「あれは人間の少女だな」
「羽根に埋もれているわ」
「ふふ。可愛い」
くすくすと笑い声が聞こえるが、悪意はない。むしろ歓迎しているようだ。
カテリアーナは少し胸が温かくなる。ラストリア王国では決して向けられることのなかったものだ。『妖精の取り替え子』と蔑まれることはあっても、温かい感情を向けられることはなかった。
「さて、お二方はこれから観光されるのですよね。でしたら、市場に行きませんか?」
リューネが翼を広げて、二人の回りをくるくると飛んでいる。
「市場か。そういえばそろそろ風祭りの季節か?」
「ええ。そうです」
祭りという言葉にカテリアーナは目を輝かせる。
「あの……風祭りって?」
「カリュオン王国の伝統的なお祭りの一つです。明日から始まるんですが、今日は前夜祭が行わるので、賑やかですよ」
「えっと……」
「気にするな」
フィンラスは苦笑しながら、言外にリューネに諦めろと言っている。
「カティはもふもふした者を見ると、理性を失う」
「……そんな人間は初めて見ました」
しばらくして満足したカテリアーナは、ようやくリューネの羽根を離した。ものすごく名残惜しそうに……。
しかし、その様子はすっかり周囲のハーピィたちの注目を集めていた。
「見てみろよ」
「あれは人間の少女だな」
「羽根に埋もれているわ」
「ふふ。可愛い」
くすくすと笑い声が聞こえるが、悪意はない。むしろ歓迎しているようだ。
カテリアーナは少し胸が温かくなる。ラストリア王国では決して向けられることのなかったものだ。『妖精の取り替え子』と蔑まれることはあっても、温かい感情を向けられることはなかった。
「さて、お二方はこれから観光されるのですよね。でしたら、市場に行きませんか?」
リューネが翼を広げて、二人の回りをくるくると飛んでいる。
「市場か。そういえばそろそろ風祭りの季節か?」
「ええ。そうです」
祭りという言葉にカテリアーナは目を輝かせる。
「あの……風祭りって?」
「カリュオン王国の伝統的なお祭りの一つです。明日から始まるんですが、今日は前夜祭が行わるので、賑やかですよ」