王子と社長と元彼に迫られています!
「待って・・・ごめん、やっぱりシャワー浴びたい・・・今日は色んな意味で特別な夜だし、その、ここじゃ・・・ほんとごめん、お願い。」

「・・・わかった。」

優悟の指先が下着に入った状態で懇願すると意外とあっさり納得してくれて、指を抜いて体を起こしたのでなんだか拍子抜けしてしまった。

「せっかくだから、暗くて外見えないけど上の露天風呂入ってくれば?2階の洗面所の先に狭いけど洗い場あるから。」

「私、先いいの?」

服を元に戻しながら先程までとはうってかわって淡々とした様子の彼に尋ねると無言で頷いたので、『ありがとう。』と言ってから自分の荷物のところに行き準備をして2階に上がった。

───気分を害しちゃったかなぁ・・・でもあそこでっていうのも・・・それに誕生日だし二人の新たなスタートだしこんな素敵なお部屋だし、やっぱり最大限ケアした状態で・・・とはいえあんまり待たせるのも悪いよね、どこ優先にしたらいいだろ・・・やっぱりフェイスやボディのケア優先でヘアケアは諦めるべき?柚香が『ここぞ!って時に使って。』って高級ヘアトリートメントくれて、『ここぞ!』っていつ?なんて思ってたけど、まさに今だね。これとフェイスパックとリップケアを同時にやれば時間短縮出来るかも。

今までの私にはあるまじき女子的なことを考えながら服を脱いで浴室に入り、シャワーを出して温度調節をしていると、背中でドアがガタッと開く音がした。
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