嘘と愛
「…ん…」
眠っていた零がぼんやりと目を覚ました。
「零、大丈夫か? 」
大雅が声をかけると、零はハッと目を開いた。
優し眼差しで見つめている大雅を見ると、ズキンと胸に痛みを感じて罪悪感が込みあがってきた零はそっと視線を反らした。
そんな零を大雅はそっと抱きしめた…。
抱きしめられると、なんとなく拒否しなくてはならないと思った零は右手で大雅を押しのけようとした。
「そのまま、動かないで」
優しい声で大雅に言われ、零の動きが止まった。
抱きしめていた大雅は、そのまま零の胸に唇を這わせ、聖司がつけたキスマークの上にチュッと上書きするようにキスをした。
その感覚が痛いように感じた零だったが、優し温もりに変わり零の心を落ちるかせてくれた。
心か軽くなるのを感じてゆくと、罪悪感も消えてゆくのを感じた零…。
そっと見つめてきた大雅は、ゆっくりと零の唇に近づきそっとキスをした…。
大雅の唇か重なると、とても心地よくて…
零は身を任せた。
零の体の力が抜けて、キスが深くなり口の中いっぱいに大雅が犯してきた…。
唇が離れると、いつもの優しい眼差しで見つめてくる大雅。
「何も言わなくていいよ、全部分かったから。もう、俺が上書きしたから大丈夫だ」
「…ごめんなさい…。私が…隙だらけだったから…」
「そんなんじゃないよ。あいつも、零を愛していたんだ。形が違っても、これも愛だったんだ。ただ、その愛を零は受け入れられなかった。それだけじゃないか」
「…怒らないの? 」
「零の気持ちがブレてないのに、どうして俺が怒る事があるんだ? 」
「だって…」
「俺はちゃんと分かっているよ。零が苦しいと、俺も苦しいから。傷ついた時も、俺にも同じ痛みが伝わってくるよ」
チュッと零の唇にキスをして、大雅はそっと微笑んだ。
「俺がちゃんと上書きして消すから、もう忘れろ。二度と同じことは、させないから安心しろ」
「…はい…」
優しいキスから激しくなり…
零の体に大雅の暖かい唇が這ってくる…。
いつもより激しくキスの雨が、体に降ってきて…。
激しさに、零の吐息も大きく漏れて来る。
入口を広げられ、溢れんばかりの清らかな川の流れが潤い、準備が整ったのを確認すると大雅は枕元の引き出しに手をかけた。