エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
「そ、そうじゃ。寝ぼけじゃなく、本当に呆けてるんじゃ。この通りの老いぼれだからのう。い、痛い! 腰が折れる。年寄りになにをするんじゃ!」
「なにって、逮捕に決まってるだろ」
「あんた、警察か!?」
「いや、弁護士。警察官でない者も現行犯に限り逮捕が許されている。刑事訴訟法二百十三条の私人逮捕だ」
矢城が言うには、すでに警察には通報済みで、じきにここへ到着するだろうということだ。
淡々とした説明口調であるが、その背中からは巨大な怒りを感じる。
通報と聞いた山田は、今度は情に訴える作戦に切り替える。
「許してくれ。ほんの出来心なんだ。俺は六十四年の人生で、女に縁がなかった。綺麗なお嬢さんを見かけて、つい魔が差してしまったんだ。こんなことをしようと思ったのは初めてなんだよ。俺が捕まれば母の面倒を誰がみる? 二度としないから、見逃してくれ。頼む!」
山田の母親は長患いして寝たきり状態。
それを自分がひとりで介護し続けているのだと、山田は切々と訴えている。
それを聞いて詩織の眉尻は下がった。
「なにって、逮捕に決まってるだろ」
「あんた、警察か!?」
「いや、弁護士。警察官でない者も現行犯に限り逮捕が許されている。刑事訴訟法二百十三条の私人逮捕だ」
矢城が言うには、すでに警察には通報済みで、じきにここへ到着するだろうということだ。
淡々とした説明口調であるが、その背中からは巨大な怒りを感じる。
通報と聞いた山田は、今度は情に訴える作戦に切り替える。
「許してくれ。ほんの出来心なんだ。俺は六十四年の人生で、女に縁がなかった。綺麗なお嬢さんを見かけて、つい魔が差してしまったんだ。こんなことをしようと思ったのは初めてなんだよ。俺が捕まれば母の面倒を誰がみる? 二度としないから、見逃してくれ。頼む!」
山田の母親は長患いして寝たきり状態。
それを自分がひとりで介護し続けているのだと、山田は切々と訴えている。
それを聞いて詩織の眉尻は下がった。