エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
詩織の場合、証拠隠滅ではなく、つらすぎて消したのだが……それにしても、これらのSNSのメッセージをどうやって復元したのだろうか。

詩織が驚きの視線を矢城に向けると、バツが悪そうな笑みを返された。

「君のスマホを拝借してパスワードを調べ、後はパソコンでちょっとな……」

思い返してみれば、『スマホを借りるよ』と何度か言われたことがあった。
過保護なところがある矢城なので、新しい迷子対策アプリでもインストールされたのかと思っていたけど、小関とのやり取りを復元させるためだったらしい。

資料はメッセージアプリで終わっていない。
小関の女癖の悪さや、撮影中に詩織を狙って彼の方から接近しているように見えた、などの関係者数人の証言が、後半三ページに渡って載せられていた。

皆が資料に目を通し終わる頃、矢城が口を開く。

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