本能で恋をする~after story~
凛音の様子がおかしい。
明らかに。
目が覚めると、服を着た凛音がいて、しかも身体を震わせている。外の空気吸ったと言うが、最近暖かくなってきたこの季節に、ここまで冷えるのはおかしい。

しかも―――――


今、会計などの為みんなでロビーにいるのだか、凛音が俺から頑なに離れない。
俺としてはこの上なく嬉しいことだが、いつもの凛音からは想像できない行為だ。

凛音も、もちろん俺に甘えることはある。だか、確実に俺が甘えるほうが多いし、凛音は人前であまり甘えない。

「凛音。ちょっと小便行ってくるから、ここで待ってて!」
「え?あ、じゃあ私もトイレ行く」
凛音は部屋を出る前に行ってたのに……と思ったが、
「そう?じゃあ、一緒に行こ」
とトイレに向かった。

済ませて出ると、既に凛音が待っていた。
「凛音、トイレ行った?」
「うん。でも出なかったから」
そりゃそうだな。
ほんとに、どうしたんだ。

そして俺の服をキュッと掴んだ。

「凛音、どうしたの?なんかおかしい」
「そう?なんか、今日は海斗にくっついてたい気分なの」
と言われた。
何かあるのは確実だ。再度聞こうとすると――――

「海斗!!早く!解散するから!」
叶斗に遮られ、ロビーに戻った。
< 47 / 126 >

この作品をシェア

pagetop