本能で恋をする~after story~
ガチャガチャ―――――
鍵を開ける音がする。

「あっ、帰って来た!」
急いで、ベビードールの上にワンピースを着た。

「ただいま、凛音」
「あ、お、おかえりー」
「?どうした?」
「え?う、ううん」
「??」

「あ、ごはん用意するね」
「え?凛音、俺軽く食べてきたよ。メール送ったはずだけど…?」

「へ?メール?」
急いで確認する。

【凛音。今日家に帰ってすぐまた仕事したいから、軽く食べて帰るね。あと、明後日の日曜日、大事なプレゼンがあるから、明日、明後日も仕事なんだ。だから先に伝えておくね。
あ、でもその代わり月曜と火曜は休むからね。】

全然見てなかった!
「あ、そうなんだ!忙しいんだね!」

「ごめんね、凛音。じゃあ仕事するから、凛音は先に寝ていいからね」
そう言って、頭を撫でて部屋に行ってしまった。


ベビードール脱いじゃおう。
私、何してるんだろう……?
海斗はきっと仕事が忙しくて、私に構う余裕がないだけなんだ。
なのに、私は……………

情けなくて、また一人リビングで泣いた。
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