都合のいい女になるはずが溺愛されてます
今更だけど、佐久間にハマってしまったのは否めない。
だから自分からこの終止符を切ることは難しい。

だけどその後は懸念した関係の悪化はなかった。
6月に入っても毎週お互いの家を行き来する関係が続いて、本当に遊園地に行けることになった。



早朝、遊園地のエントランスに並びながら開園時間を待っていた。
土曜だけどそれほど混んでなくてほっとした。
それに雨の予報だったけど今日は1日くもりらしい。


「雨の予報だったけどくもりでよかったですね」

「まあね、俺の日頃の行いがいいから」

「どの口が言うんですか」


ふざけてウインクする佐久間にツッコミを入れたら驚いた顔をされた。


「え、最近は俺マジメじゃね?一途だし」

「……そう、ですね」

「それよりさ、アトラクションどれから行く?仁奈絶叫系乗れる?」

「乗れますよ、大好きです」

「マジ?じゃあ1日で絶叫系全制覇目指しちゃう?」

「いいですね」


佐久間は朝なのにテンションが高くて、この日を楽しみにしてたんだと思って嬉しくなった。
でもたぶん、私も一緒だ。
初めての遊園地デートで浮かれてる。この日のために服を買って下準備もしっかりして張り切っちゃってる。

佐久間もスマホを見ながらアトラクション制覇の攻略方法を考えてるくらい張り切っていて、なんか安心した。
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