都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「あ、麗が好きなたこ焼きもあるっちゃけど!麗こっち来てみぃ」

「ちょっとお前声でかい」


大興奮の類と迷惑そうな麗。
ふと麗は佐久間と顔を合わせた。


「すみません、出張から帰ってきてお疲れなのにお土産まで買っていただいて」

「大丈夫だよ。疲れたってより腹減った。みんな飯食った?」

「まだです」


なんか、麗と佐久間が会話してるの見たらむずむずするな。
建前で喋ってます感がすごい。


「じゃあ飯食いに行かね?俺奢るから」

「マジっすか!」


佐久間の提案に食いついたのは類。
ほんと単純で素直でかわいいなぁ。


「元からそのつもりだからいいよ。焼肉どう?」

「焼肉……」


でも焼肉の言葉に、今度は麗が目を輝かせる。
麗も大人びてるけどこういうところで少年っぽさが抜け切れてなくてかわいい。


「仁奈も焼肉でいい?」

「焼肉は二つ返事で行くしかないですね」

「あは、よかった。じゃあさっそく今から行こう」


いろいろ心配してたけど、佐久間の言葉にすぐ準備をする弟たち。
なんだかんだ佐久間の方が一枚上手だったな。
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