都合のいい女になるはずが溺愛されてます
「焼肉、焼肉〜」


佐久間に連れられて焼肉屋に4人で向かった。
類は席に着くとルンルンで歌い出し、麗は何も言わないものの目がキラキラしていた。

二人ともかわいいなぁ。
佐久間に警戒してたみたいだけどやっといつもの弟たちが見られて安心した。


「さっきねーちゃんに聞いたっちゃけど、陸さんってねーちゃんと同じ会社なん?」


類は気さくに『陸さん』なんて呼んでるし。
私より距離縮めるの早いな、さすが人懐っこいだけある。


「うん、俺は営業部ね。仁奈より2年先輩」

「えー、てことは大手の営業?すっげぇ」


尊敬の眼差しを向けられて佐久間は少し得意気。
あれ、なんか佐久間もかわいく見えるのは目の錯覚?


「営業成績も今年上半期トップだったよね」

「は?顔も良くて仕事もできると?すっげー」


私もたまにはよいしょしてあげようと思って横から口を挟む。
類はいいリアクションをして佐久間を凝視。


「あれはたまたま。課長が失速したからね」

「エリート……」


麗はさらにキラキラした目で佐久間を見つめ、ボソッと呟いていた。
そんな2人を前に佐久間も満更ではなさそうなので安心した。
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