身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
どうか、どうか無事でいますように
。そのためなら、私、なんだってするから。お願いだから、エディを守って。


さっきまで眠っていたというのに、エディの香りに包まれた途端、再び眠気を感じて、知らず知らずのうちに目を閉じていた。





「う、ん……」

温かい……なにこれ?
なにかにくすぐられるような感覚に、思わず体を震わせた。

なんだろう、これ。すごくホッとする。
それに、この香り。日光を浴びた猫みたい。


「ね……こ?」

微睡みながらそう呟けば、途端に足をペシッと叩かれた。

「ユキ、なの?」

こんなところにまで忍び込んできたのだろうか?確かめようと、そろっと目を開ける。


「…………」


そして、飛び込んできたものに言葉を失った。


なに、これ?
ここ、どこだっけ?

これは、アレだよね?
悲鳴をあげてもいい案件だよね?

「き……」

〝ぐぎゃあ……〟
声を上げる寸前に口を塞がれて、くぐもった変な声がもれ出る。

なにこれ?なんなの?





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