身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
しばらくしてもどってきたエディは、白いシャツにベージュのパンツと、かなりリラックスした服装で現れた。シンプルな格好なのに、彼が身に付けると途端にオシャレに見えてくる。


「怪我は?大丈夫なの?バーンハルドが教えてくれたわ」

「あいつ……サーヤが心配するから言うなって言ったのに……」


そんなことを言って舌打ちをする彼を、ジロリと睨んだ。


「エディ!!私も彼も、あなたのことを心配したのよ」

「ああ、すまない。そうだな。怪我の方は、もう心配ない」


そう言いながら、肩のところが見えるように、シャツをはだけさせて、私の目の前に突き出してきた。
切られたと思われる大きな傷跡はあるものの、既に血は止まっている。
というより、もうすっかり治っていて……そもそも、新しくできた怪我には見えない。


「どういうこと?それに、あの狼は……」

混乱する私を諌めながらベッドに座らせると、エディ自身は椅子を引き寄せて、向かい合わせに腰を下ろした。





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