身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
「母の場合、イリアムの前王妃は既に他界されていた。だから、後妻ではあるけれど、その時点では唯一の妃として迎え入れられたんだ。
フォンダールの人間にとって、一目惚れの意味は重い。イリアム国王に心を奪われた母は、その時点で一生他の異性に目が向かなくなる。それがわかっていたから、すぐさま結婚が認められたんだ」

なんだか現実味のない話で、物語でも聞かされてるみたいだ。


「俺の場合……母が他国に嫁いだことで、狼の血は薄まるのかもしれないと考えられていた。実際どうなのか、俺自身にも未だによくわかってない。
けれど、俺は狼に姿を変えられた。それに、適齢期になってたくさんの縁談話が持ち込まれ、実際にたくさんのご令嬢に引き合わされたが、心が受け付けないんだ。もっと言えば、体が反応しない」

「反応……?」


ニヤリとするエディ。なにが言いたいのかわからず、首を傾げた。


「つまり、子作りができないってことだ」

「子作り……えぇ!?」


彼の言わんとすることがわかって、思わず顔を覆った。絶対に真っ赤になってるはずだ。




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