身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
「これまでのエドワード様とさや香様のやりとりを、ソフィア様に引き継いでいただかなければなりません」

「どういうこと?」


思わず、低く不機嫌な声が出てしまう。
これまで、エディと築いてきた時間までも奪おうと言うのだろうか?


「お互いの呼び方、どんな振る舞いをしてきたのか、交わした会話の内容……さすがに、再び高熱が出たという誤魔化しは通用しないでしょうから。ダーラに詳細なやりとりを伝え、ダーラからソフィア様に引き継いでもらいます」


高熱だなんで誤魔化しは、一度だって通用してなかったわよ。こんな幼稚な誤魔化しが通るって思うなんて、本当にばかげてる。


「婚儀までは、それに関するマナー等を確認する程度にして、残った時間はダーラとの打ち合わせをお願いします」


もうほぼ用済みのニセモノ王女には、勉強なんて必要ないってことか。清々しいまでの切り捨てだ。


「少しでも早く、ソフィア様に伝えるため、打ち合わせが全て終わりしだい、ダーラにはソフィア様の元へ向かってもらいます」


私には、侍女すら必要ないってことか……
確かに、やろうと思えば自分のことぐらい自分でできる。けど、どうしても一人じゃ着られないドレスは、どうしたらいいのか?
一応まだ、嫁いできた王女という立場なのに、自ら食堂へ行って、自ら食事を運んできてもいいというのだろうか?ソフィア様の評判につながるというのに。

私って、一体なんなのだろう……





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