身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
ランチ時、食堂へ向かったダーラと入れ替わりで、ポリーが部屋に来てくれた。話すなら今しかない。

「明日からしばらく、ダーラが来れなくなってしまうんです。申し訳ないですが、私のお手伝いをしていただけませんか?」

私のお願いに、ポリーは〝喜んで、お手伝いさせていただきます〟と、こちらを安心させるような笑みと共に返してくれてホッとした。



今日はついでがあるからと、ポリーが芝生の広場まで同行してくれた。ダーラとは現地で落ち合う予定だ。


「それでは、ごゆっくり」

シートを用意すると、ポリーはその場を後にした。
それからほどなくして、エディがやってきた。ダーラが来てしまう前に、ソフィア王女の現状を話すと、〝そうか〟と特になにか反応を示すことなく、無表情に呟いた。


「サーヤ、案ずるな。サーヤの居場所は、俺の腕の中だ」

いつの間にか、エディは私の居場所を寝室じゃなくて、彼のもとだと言う。そう言って慰めてくれることは、正直嬉しい。
けれど、未来のない約束は残酷でもある。本物の王女様が連れてこられる以上、そこに私の居場所なんてあるわけないもの。




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