身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
となると、思い出されるのは〝会議の時間だ〟と部下の騎士が呼びに来た時のこと。彼が近付いていると、わかってたんじゃないかって聞くと、〝あたりまえだ〟と返ってきた。
理由はもちろん、私との仲睦まじさを見せつけて、噂を広めるため。彼の行動は抜かりない。


エディと別れて自室にもどると、早速というぐらいの勢いで、ダーラが話しかけてくる。

「エドワード様が、あんな方だとは思いませんでした」

〝あんな〟という言葉のチョイスか引っかかったけれど、まあ、流すことにした。言いたいことは、わからなくもないから。


「女性のことが嫌いだなんて、とんでもないデマでしたね」

「まあ……そうかもね」

「でも、これなら本当に安心です。ソフィア様が、必ず大切にしてもらえるのだと、確信しました」


当事者の前で、そんなに嬉しそうに言わなくてもいいのに。
まあ、でも仕方がないのかな。ダーラは、まさか私がエディのことを好きになってしまったなんて、思ってもいないだろうから。




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