工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】



翔くんの部屋に着いて、ベッドの側面に寄りかかり、地面に腰を下ろした。


なんとなく、曲げた膝を両腕で抱えて体育座り。


それから程なくして、階段を上がる翔くんの足音が聞こえてきた。


き、きた…!


あたしが思わず身構えると同時にガチャリと開いた扉。


開けた主の翔くんは、迷うことなくあたしの横へすとんと腰を下ろした。


隣に翔くんがいること、毎日のことで当たり前にすら感じてしまっているのに、今日は違う。


なんだか…特別な気がした。


翔くんはあたしの肩に腕を回し、あたしは翔くんに頭をぴたりとくっつけた。


特に会話はせず無言だけれど、落ち着く。


翔くんに触れられているところに、いつものあたたかさを感じて少し緊張が和らいだ気がした。



____今日、あたしは翔くんに伝えたいことが…ふたつある。


まず、ひとつは…。


< 78 / 89 >

この作品をシェア

pagetop