工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
「…風呂、先入ってきて。」
「へっ…あ、うんっ!」
頭上からの翔くんの声に、あたしは頷いた。
そ、そうだそうだ、お風呂が先…だよね…!
気持ちが先走っちゃった、恥ずかしい。
あたしは翔くんの体から離れて、お泊まりバッグをガサガサと漁ってお風呂セットを取り出した。
「じゃ、じゃあ行ってきます…っ!」
たぶんあたしは気が動揺してて、扉の前で敬礼なんてしてからお風呂場へと向かった。
緊張からか、湯船に浸かったままぼーっとしていたら気がつくと1時間が経過していて、慌てて湯船を出た。
のぼせていなくてよかった…。
ちゃんと綺麗になっているか不安で、頭も体も2回ずつ洗ってしまった。
丁寧に髪を乾かしスキンケアも入念に行い、歯磨きにも時間をかけた。
刻一刻と高鳴るあたしの心臓。
ちょっとは落ち着いてっ!なんて言い聞かせても無駄だった。