工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
…うん、まあ詳しくは言わねぇけど。
緋奈はさっき、相当恥ずかしがっていた。
頑張って勇気を出してくれたんだ、ここからは俺がきちんとしなきゃいけねぇ。
だから、あんま緊張してる場合じゃねぇんだ。
ちょっとは落ち着けよ、心臓。
そんなふうに言い聞かせても無駄で、耳に届くうるさい心拍音に若干イラつきながら風呂を出た。
今日は普段しないドライヤーをして、丁寧に歯を磨いて。
自室の前で一度深呼吸をしてから扉を開けた。
緋奈は体育座りで小さく丸まっていて、戻ってきた俺を見るなりわかりやすいくらいに慌て始めた。
…かわいい。
「わっ、翔くん、おかえりなさい…!」
「ただいま。」
俺は自分のベッドに腰掛けて、緋奈に手を伸ばした。
「…おいで。」
ここからは、俺がリードをする。
伸ばした俺の手に緋奈の小さな手が乗り、それを握って俺の横へ座らせる。