潔癖女子の憂鬱~隣人は、だらしない男でした~
信じられない物を見たかのように瞬きを繰り返した舞は、棘のある声で続ける。
「なんなんですか、この汚さ。ありえない、ほんとありえないです! もし、わたしの部屋に虫が入ってきたらどうするつもりなんですか?」
「はぁ? 虫くらいじゃ死なないだろ」
「そういう問題じゃないです。隣の家が汚いと、私の部屋にも危害が加わるかもしれないんですよ、わかってます?」
「俺は、毎日忙しくてクタクタなわけ。休日くらいゆっくりさせろよ」
「そんなの知りませんよ。それなら帰ってきたらすぐ寝ればいいじゃないですか。夜遅くまでテレビなんて見てるから、不摂生な生活になるんです」
俗に言う汚部屋というやつだ。
テレビのニュース番組で『片付けられないひとたち』の特集で見たことがあったけれど、まさか近くにいるとは思っていなかった。
まさに、青天の霹靂。
玄関だけでこんなに酷いなら、リビングや寝室、バスルーム、トイレも壊滅的ではないだろうか。
考えただけで目眩がする。
「はぁー……、ギャンギャンうるせぇー。ほら、出てけよ」
ドアノブを引っ張り閉めようとする男の隙を突いて足を滑り込ませた。
「い、痛いっ!」
眉根を寄せ、痛そうな顔をした舞に男は「大丈夫か?」と、心配そうに声を掛けてきた。
「なんなんですか、この汚さ。ありえない、ほんとありえないです! もし、わたしの部屋に虫が入ってきたらどうするつもりなんですか?」
「はぁ? 虫くらいじゃ死なないだろ」
「そういう問題じゃないです。隣の家が汚いと、私の部屋にも危害が加わるかもしれないんですよ、わかってます?」
「俺は、毎日忙しくてクタクタなわけ。休日くらいゆっくりさせろよ」
「そんなの知りませんよ。それなら帰ってきたらすぐ寝ればいいじゃないですか。夜遅くまでテレビなんて見てるから、不摂生な生活になるんです」
俗に言う汚部屋というやつだ。
テレビのニュース番組で『片付けられないひとたち』の特集で見たことがあったけれど、まさか近くにいるとは思っていなかった。
まさに、青天の霹靂。
玄関だけでこんなに酷いなら、リビングや寝室、バスルーム、トイレも壊滅的ではないだろうか。
考えただけで目眩がする。
「はぁー……、ギャンギャンうるせぇー。ほら、出てけよ」
ドアノブを引っ張り閉めようとする男の隙を突いて足を滑り込ませた。
「い、痛いっ!」
眉根を寄せ、痛そうな顔をした舞に男は「大丈夫か?」と、心配そうに声を掛けてきた。