潔癖女子の憂鬱~隣人は、だらしない男でした~


「はぁー、疲れたぁ」

お風呂から出た舞は、バスタオルで髪の毛を拭きながらリビングのソファーに腰を掛けた。
月曜日だというのに、朝から嫌な気分になって仕事もトラブル続きで残業もあって……最悪だった。

唯一の癒しは、三枝部長。

今日も麗しいお姿を拝見出来て、それだけが救いだった。
もちろん、里崎にも救われた。
チャラいイメージがどうしても先行してしまうが、自分にはない観察眼を持っているところは、尊敬に値する。

いい社員に囲まれて、職場は恵まれていると思う。
ただ、今日は朝からケチがついてしまったが、業務を終える頃には精神的にも業務的にも盛り返したはずだ。
このままあと4日、なにごともなく1週間が終わればいい。

流しっぱなしにしていたテレビのニュース番組。髪の毛をドライヤーで乾かして、そろそろベッドに行こうとリモコンに手を伸ばした。
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