幼馴染に恋をして(心愛ver)
彼は中学一年の時には同じ学年だけの人気者だった。

二年生になると新入生も巻き込んでの人気に・・

三年生になると高等部でも噂されるようになっていた。

それでも彼のスタンスは何も変わらなかった。

それに私は安堵していた。

彼の隣を死守する事に必死だったけれどそれが中々難しくなってきた・・
私は受験で中断するまでしていたバスケットボール部に
彼は合気道に安藤君と入部していた。
合気道に朝練は無いようだが女バスは朝練があった。

運よく一緒に電車に乗っても席が空くと彼は私を座らせてくれる・・

座っている私と立っている彼では距離もあり過ぎて会話が止まる。

だからか彼は読書をし始めるのが常。
そして何処かで席が空くとそこに座る。

近頃はそこに他の生徒が乗ってきて彼や私を見つけるとそこで会話が始まり、

結局駅についてから学校まで一緒に行ける機会が減った。

それでも家から最寄り駅までは彼の隣に居られるだけで、良しとしようと思った。
< 8 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop