記念日はいつもバレンタイン
【ふたたび優奈24歳】
挙式、披露宴、二次会すべて滞りなく終わり、ようやくわたしたちは都心の超高級ホテルのスイーツルームに到着した。
彼の仕事の都合で、新婚旅行は年末までお預け。
そのかわり、たぶん都内で1、2を争うラグジュアリーホテルで、結婚初日の夜を過ごすことにした。
俊兄ちゃんに目隠しされたまま、一番奥のベッドルームへ。
「わー、すごい」
わたしは思わず声を上げた。
「ええやろ。サプライズや」
ベッドの上には、真紅の薔薇の花びらが散りばめられていた。
「ちゃんとシャンペンもあるで」
窓から見えるのは、煌めく夜景。
このロマンチックな演出を用意してくれたんだ、俊兄ちゃん。
「ありがと。めっちゃ嬉しい」
わたしは彼の首に手を回して、抱きついた。
俊兄ちゃんはわたしを軽々と抱き上げ、薔薇の花びらの上に横たえた。
そして、額や頬や唇にキスの雨を降らせてきた。
「一生大事にするからな。優奈。大好きやで」
思い起こせば、わたしたちの記念日はいつもバレンタイン。
付き合いはじめたのは17歳。
初めて結ばれたのは20歳。
そして、24歳の今、わたしたちは神の前に誓いを立てて、永遠のパートナーになった。
その幸せに浸りながら、わたしはそっと目を閉じ、彼の、甘くて熱い口づけに応えた。 (了)
*お読みいただきありがとうございました😊
挙式、披露宴、二次会すべて滞りなく終わり、ようやくわたしたちは都心の超高級ホテルのスイーツルームに到着した。
彼の仕事の都合で、新婚旅行は年末までお預け。
そのかわり、たぶん都内で1、2を争うラグジュアリーホテルで、結婚初日の夜を過ごすことにした。
俊兄ちゃんに目隠しされたまま、一番奥のベッドルームへ。
「わー、すごい」
わたしは思わず声を上げた。
「ええやろ。サプライズや」
ベッドの上には、真紅の薔薇の花びらが散りばめられていた。
「ちゃんとシャンペンもあるで」
窓から見えるのは、煌めく夜景。
このロマンチックな演出を用意してくれたんだ、俊兄ちゃん。
「ありがと。めっちゃ嬉しい」
わたしは彼の首に手を回して、抱きついた。
俊兄ちゃんはわたしを軽々と抱き上げ、薔薇の花びらの上に横たえた。
そして、額や頬や唇にキスの雨を降らせてきた。
「一生大事にするからな。優奈。大好きやで」
思い起こせば、わたしたちの記念日はいつもバレンタイン。
付き合いはじめたのは17歳。
初めて結ばれたのは20歳。
そして、24歳の今、わたしたちは神の前に誓いを立てて、永遠のパートナーになった。
その幸せに浸りながら、わたしはそっと目を閉じ、彼の、甘くて熱い口づけに応えた。 (了)
*お読みいただきありがとうございました😊


