片思い〜先生、私諦めません〜
進路選択
将来の夢の看護師になれる東南高校か
調理師免許がとれてお菓子作りもできる桜木高校か

二択ですごく迷った

結局、成績が悪く看護師になれる高校はやめることになった

桜木高校の推薦をとれた

推薦のため、面接練習を頑張った

川中を面接官役にして練習することもあった

顔を真っ赤にしながらやっていたらしい

答える内容も一緒に考えたりもしてくれた

結果は合格だった

だけど、
もう私は塾には行けなかった

塾を辞めてしまったからだ

先生にありがとうと言えないまま
先生に結果を伝えれないまま

合格の喜びを先生にも報告したかった

だから川中宛の手紙と川中の趣味のバイオリンのしおりを封筒に入れてえまちゃんに渡してもらった

川中先生へ
「長い間ありがとうございました。たくさん話したりするのがとても楽しかったです。 いろいろ相談に乗ってくれてありがとう。 川中の授業はとってもわかりやすく楽しかったです。 あまり褒めてくれないけれど、褒めてくれた時はとっても嬉しかったです\(^o^)/るあがクッキーとかカップケーキとか作った時「おいしい!」って言ってくれてとても嬉しかったです。「いい点とったらハイチュウ買ってきて」って言ったら本当に買ってきてくれてびっくりもしたけれど、めちゃ嬉しかったです。るあ女子高校の東部高校に合格できたよ!!面接の答え方とか相談に乗ってくれてありがとうございました。これからの高校生活頑張るね\(^o^)/また川中に作ったお菓子あげたいな!!そしたらもっと上手になってると思うよ。 そしてまた「おいしい」って行ってもらいたいです!!
川中は気づいてるかもしれないけれど、川中のことが好きです。アピールをしすぎてたくさん迷惑もかけてごめんなさい。塾を辞めてもう会えなくなったし、話せれなくなったからとっても悲しいよ(泣)バイオリン頑張って続けてね!!コンサートとかあったら見に行きたいです。今まで本当にありがとうございました。高校に入っても頑張ります。
              るあより」

返事は帰ってこなかった

これから会えないのはすごく悲しい

心にぽかんと穴が空いたようだった

けど、川中がいなくても頑張れないとこれから困る!

前を向こう!
 
そう思い、川中のことは好きのままだけど、頭の片隅にまで持っていった
< 9 / 14 >

この作品をシェア

pagetop