片思い〜先生、私諦めません〜

それから一ヶ月がすぎた

ケータイの着信音がなった

いつも通りケータイを手に取りメールを開いてみると

びっくりしすぎて動けなかった

その内容は

「受験も終わり落ち着いてきたことでしょう。3月26日木曜日11時より塾でお別れ会を開こうと思います。都合の合う人はぜひお越しください」

お別れ会!?

みんなに会える!
川中に会える!

この日の予定をすぐに見た

午前9時から入学説明会が入っていたが、
終了時刻は10時半となっていた

これなら行ける!

そう思い喜んだ

3月26日

朝7時に起床
荷物の準備と制服に着替え車に乗り込んだ

すぐに帰れるように一番近い駐車場に車をとめ説明を聞いた

教科書購入を早く終わらせ重たい教科書を持ち走って車に向かった

間に合うか間に合わないかぎりぎりの時間に学校を出て急いで家に帰った

家に帰り服を着替えようとしたが、私はオシャレをしたことがなかったためスポーツ着で行こうとしたが、親に止められダサかったけれど私服に着替えて猛スピードの自転車で向かった

3分遅れたけれどまだ始まっていなかった

一階には正社員が
2.3階にはバイトの人がいた

川中を見つけると

「川中〜」

飛びつきたいくらいだったけど、川中の所までダッシュで階段を走った

「はいはい、落ち着きなさい」

川中は変わらず冷静だった

「右側の部屋でやるから早く席つけよ」

優しく言ってくれた

久しぶりに川中にあってテンションがあがった

チーム決めでは同じチームにはなれなかったけれど、川中の事がよく見える席に座った

珍しく川中に笑顔だった
 
えまちゃん
「川中の隣じゃなくてよかったの?」
聞かれた

「うん、遠くから見てるだけでも幸せだから」 

ほんとは隣が良かったけれど、川中は好かれてるから隣に座りたい男子がたくさんいたからそういった

けど、ほんとに会えて幸せだった
こんなにも嬉しい気持ちになるとは思わなかった

自由時間
緊張したけれど川中の所に行って話した

何を話せばいいかわからなかった

男子軍団がキャベツ太郎がたくさん入ってるお菓子を開けてみんなに配っていた

私にも川中にもくれた

川中はすぐに食べてた

食べている所かわいいなって思いながら眺めていた

空になったキャベツ太郎の大きな袋を男子軍団が川中に被せて遊び始めた

そんな川中が可愛すぎて写真を撮った

川中はまたまた笑顔になっていた

川中の笑顔を見るのは久しぶりで嬉しかった

お別れ会も終わりに近づき一人ひとりお別れの言葉を先生たちが言っていった

川中は
「まぁみんながこの3年間この塾でやってきたこともそうだし、学校でやってきたこともそりゃぁ友達とあったこともそうだけれど、これから必ずどっかでいきてくるので今の出会いを忘れずこれからも頑張っていこう、みんな」

すごく心に響いた

これからも頑張ろうってみんなに向かって言っているけれど、この言葉が頑張ろうって思えた

お別れの言葉が終わり
みんなでさようならをした

さようならをしたあと川中に写真を撮っていいかお願いしにいった

写真を2枚撮ってくれた

この写真はすごく大切に保管した

告白しようと思ったけれどできないまま川中とお別れをした
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