俺のことずっと好きでいろよ
「初詣?来てたんだ?」

「ああ。そうだけど?」

みのりが翔希を見て手を離したことがショックで…焦ってる俺は目いっぱい強がって…焦ってること悟られないように翔希に返事する。

「そういうおまえは?ひとりなわけねーよな?」

「吉田たちと来てたんだけどさ。今、別れたとこ。」

吉田か…
中学のときの翔希の友達だ。

翔希以外は野球はやってない奴等で、4人ほどでよく一緒にいた。

って言っても俺と慎太郎みたいにしょっちゅう一緒にいたわけじゃない。

翔希はどっちかというと一匹狼的なとこがあって人とは友達ですら一線を引いてるとこがあった。

きっと初詣後も早々と翔希だけ先に帰るのだろう。

「そう。ま、気をつけて帰れよ。」

「ああ。邪魔したな。デート中に。」

「いや。」

翔希はそのまま手をあげると振り向きもせず、ゆっくり歩いて雑踏の中から消えていった。

「ねえ。翔希くん…なんか…寂しそうに見えない?」

「は?」

待て…
なんでみのりが翔希を気にする?
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