Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「このほうが思いっきり泣けんだろ?」

そして、ふわっとわたしを両腕で包み込むように肩から手を回し、抱きしめてくれた。

「理輝…わたしね…」

「うん…」

「理輝の言うこと、正しかったの。」

「うん…」

「吉沢さんがね…不倫しててね…わたしのこと利用しててね…」

「ん?利用?」

「うん…でね…わたし吉沢さん置いて帰ってきたんだけど…」

「待て。」

理輝がわたしの言葉を遮った。

「ちょっと落ち着け。」

「え?」

理輝が抱きしめていた両手を開いたので顔を上げた。

「順序立てて話そうぜ。まず、今日仕事終わってから今までのことを順をおって話すんだぞ。仕事終わって吉沢さんと会ってたんだな?」
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