Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「はい。」

理輝が出てきた。

「結菜?どうした?」

「理輝…」

理輝はたぶん…帰ったとこだったのかもしれない。
まだワイシャツ着ててネクタイをちょっと緩めた状態でだったし…

帰ったとこなのに…ごめん。
理輝の顔見たら、なんか泣けてきた。

わたしは、自分の顔が崩れていくのがわかった。

「結菜?」

理輝が不思議そうにわたしを見てる。

「わたし…バカだ…」

「大丈夫か?」

理輝は突然押しかけて泣き出したわたしの奇妙な行動に驚きもせず…
じっとわたしが泣くのを見守ってくれていた。

と…後ろを他の部屋の住人が通ってく…足音が聞こえて、理輝はそっとわたしを玄関の中に入れて扉を閉めた。
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