Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「お。おう。」

理輝は一瞬わたしを見て、バチっと目があった。

何か言う?わたしから言ったほうがいい?

そう思ったのもつかの間。
理輝はすぐに視線をそらせると、女の子を見てたしなめた。

「静かにしろよ。他の人も乗ってんだから。」

「はーい。」

そういいながらも理輝の腕は離さない。
そのままがっちり理輝の腕につかまったまま、二人は部屋に消えていった。

わたしは歩を遅めに、2人に近づかないように歩いた。

なんか…2人見てると涙出そうになった。

で、実際泣いた。

自分の部屋開けて、中にはいったとたんに涙があふれてきた。

理輝に怒られた時もそうだった。
この扉の前で泣きじゃくった。

けど、今はもっと悲しかった。

理輝がいなくなっちゃう。
わたしの…
わたしの…
理輝だったのに…

ずっと一緒だったのに…

もう…
そうじゃないんだね…


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