Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「朝一で来るとか。さすがじゃん。」

亜輝がたたきつけた新聞をちらりと一瞥してから、ニヤリとそうつぶやいた。

「お前、やったことわかってんのかよ?」

「わかってるも何も、勝手にスポーツ新聞がとっただけだろ?俺は知らねー。」

「は?なんだよ。その言い方。結菜は俺のだって言ったろ?」

そしたら亜輝がキッと俺をにらんだ。

「そんなに大事ならなんで放置すんだよ。俺にとられたって自業自得だっつーの。」

「うるせー!黙れ!」

ムカついて、ダンって、壁にこぶしを押し付けた。

亜輝のやつ!何考えてんだ!

「言ってろよ。俺は好きにさせてもらうから。」

「は?」

「帰れよ。俺今から仕事だから。」

亜輝はそれだけ言うと、寝室に戻ってしまった。

くそっ!
放置なんてしたくねーよ。

けど、俺のこと男って思ってもらえねー以上、手も出せねーし、どうしようもねーじゃねーかよ…。



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