Favorite Love~本命は一番近くにいた~


そして木曜日の夜。

相変わらず、マンションには七未がいることがわかっていたから、俺は七未にはLINEで

『今日は遅くなるし、帰れねーかも。』

って伝えておいた。

七未からは

『なんで?ひとりにするの?さみしくて死んじゃう。』

とかまたLINEが来ててゲンナリしつつも、9時くらいまで会社にいた。

そしたら9時前に電話が鳴った。

『はい。』

仕事モードの返事したら、結菜がちょっとびっくりの声をあげた。

『まだ仕事なの?もしかして。ごめん。』

『そういう結菜の声だって仕事モードじゃね?』

後ろで新幹線っぽいアナウンスとかしてんじゃねーか。明らかに外だろそれ。

『あー。うん。今新幹線降りたとこなんだけど…。』

『あー。じゃぁさ。ちょっとどっかで待ち合わせしねー?』

『え?いいけど…。』

『マンション、誰か週刊誌とかはってたらまずいからさ。』

『えー?!』

結菜が驚いてるけど、芸能人なんてそんなもんだ。いったん噂になった以上、そういうことも考えとかなきゃなんねー。

『えっとだな。……』

結菜には北郷家いきつけのホテルを指定した。
こんな時間だし、とりあえずそこのバーでも言って、飲みながら食べるしかない。

今日は結菜とケリつけるまでマンション戻らねーつもりだから、なんならホテルそのまま泊ったっていいし・・。


そして俺も仕事を切り上げて、そのホテルに向かった。


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