Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「待てよ。それってまだ俺が鬼畜かもしれないって思ってる?」

「え?いや…そんなことは…」

結菜がちょっと考える仕草をした。

から…俺はそんな結菜の顔に自分の顔をできうるかぎり最短になるまで近づけた。

「俺は…もう今はそんな男じゃない…」

「え?」

「好きな女一筋だよ。」

「え?好きな人…いるの?」

結菜の目がちょっと陰った。

「うん。いる。俺だってずっとわかってなかった。自分が鬼畜だって思ってたから。ひとりの女だけ気にしてる自分がわけわかってなくって…。けど、やっぱ自分の気持ちにウソつけねーわ。」

「そっか…。」

結菜が下を向いた。

あー…もう…。
気づけよ…。バカ…。

俺はぐいっと結菜のあごを上げた。

「お前だよ。気づけよ。バカ。」
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