Favorite Love~本命は一番近くにいた~
お父様と智輝さんも玄関までやってきて、怒りまくってる理輝には何も言わず、わたしに

「悪かったね。」

と言ってくださった。

わたしは涙をこらえるのに必死で、ろくに返事もできず、理輝に連れられて、その場所をあとにした。

しばらく無言で速足で歩いていた理輝は、公園の前まで来ると立ち止まって、中に入った。

「ちょっと中入らねぇ?」

「うん。」

ベンチに腰掛ける。

こんな元旦の夕暮れ時に誰もいるわけがない。

ちょっと暗くなってる寒い公園…だった。

「悪いな。」

「うん。」

「毎回こんなかんじで。」

「うん。」

泣きそうになった。

「わたし、嫌われてんね。相当。」

「まぁ。母さんは俺がやることは全部反対するから。そういう人なんだよ。兄貴のやることは全部賛成すんだけどな。」

「うん。そんな気はする。」
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