Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「別れないよ。」

理輝がそういうと、わたしのところまで歩いてきた。

「どうして?あなたがこんな一般的な家庭の子とやっていけるはずないでしょ?KITAGOを継ぐ身なのよ。」

それは…確かに…
わたしはごく普通の一般家庭の女子だし…。
この家に来てみて気づいたけど…わたしと理輝じゃ全然身分がちがう…。

「何が問題ある?結菜は優秀な社員だよ。KITAGOにとっても。一般的な家庭の何が問題なのか俺にはわからないね。」

「そ、そんなこと見ればわかるでしょ?常識がないのよ。」

「常識がないのは母さんだろ?人が持ってきたお土産に難癖つけてるのは誰だよ?嫌いなものだからって受け取っておくのが礼儀だろうがよ。」

「な、なに言ってるの?!理輝!」

お母様の目はつりあがっていた。

「とにかく、結菜とは別れない。」

「どうして?」

「そんなもん決まってんだろ?好きだからだよ。」

そういうと理輝はわたしの手をガシッと握った。

「行くぞ。」

そして、わたしの手を半ば強引に引き、部屋を出た。

お手伝いさんがおろおろと着いてきた。
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