Favorite Love~本命は一番近くにいた~
~北郷理輝side~

「まぁ。結菜ちゃん。」

俺が岡村家の敷居をまたいだときの第一声が結菜の母さんのミーハーなこの声だった。
横には結菜の妹の高校生の里菜もいて、ほっぺを真っ赤にしてほけっと俺を見てる。

「え?どういうこと!?おねぇちゃん!なんなのこのイケメン!」

「はじめまして。北郷理輝です。これ、皆さんでどうぞ。」

手土産の大橋屋のロールケーキを手渡すと、結菜の母さんも顔を赤らめた。

「まぁまぁ気をつかってもらって。おおきに。」

こじんまりした結菜の家は、あったかい家庭そのものだった。

リビングにすすむと結菜の父さんが座っていて、結菜となんとなく似てるかわいらしいかんじのその風貌だった。

「いらっしゃい。ゆっくりしていって。」

結菜の父さんはにこにこ笑いながらそういうと、俺にお酌もしてくれた。

「結菜をよろしくね。」

そういってまたにこにこ笑う。

『娘をとりやがって!』とか言われるのかと思ってた俺だったけど、そんなことはまったくなくってちょっと意外だった。
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