Favorite Love~本命は一番近くにいた~
元カレが顔をあげた。
ちょっと苦しそうな顔に見えた。

「結菜は今俺と出会って幸せだから。」

「え?」

びっくりしたように目を見開いている。

「結菜幸せにするから安心しろ。」

なんとなく、わかったのだ。
この元カレが結菜に未練があるってこと。

自分が結菜を傷つけて別れてしまったことに後悔してるってこと。

そしたらその元カレが結菜のほうへ視線を移した。

「ほんまなん?結菜?」

「え?」

今まで横を向いて視線をそらしていた結菜が元カレのほうへ視線を移した。

「幸せなん?今この人といて。」

そしたら結菜が元カレを見て、そしてコクリとうなずいた。

「うん。幸せ。そやからもうLINEせんといて。」

は?LINE?
聞いてねーよ。

「そっか…。わかった。もうせーへん。」

元カレは納得したのか、パタリと扉を閉じてでていった。

と同時に、ふーっってはりつめていた息をはく結菜。
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