Favorite Love~本命は一番近くにいた~


「梨沙さん…」

(なる)くん…」

会社の地下資料室に大昔の資料を調べに入った時だ。
奥の方で物音がすることに気づいた。

え?

なんとなく…音の雰囲気だか…においだか…醸し出してるものが、ピンとくるものがあって…
俺は見たくなくて、その場からそっと去ろうかと思ったのだけど…
チラッと見えてしまった。

2人の男女が絡み合ってて、セックス中…
向こうは夢中で気付いてない…

よくやるよなと思ってゲンナリして去ろうと思ったところで、さっきの会話が聞こえてきたのだ。

え?成って言ったか?

成ってのは…吉沢さんの名前だ。

もう一度そっと覗いてみた。

あのスーツの色、髪型。
うしろからしか見えねーけど、まぎれもなく吉沢さんだ。

しかも、相手の女…
梨沙ってったな。
あの派手なスカートの色は…前田梨沙さん。
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