HONEYBEE(1)～アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚～

父と一緒に居た隼也さんが私の所に戻って来た。

「だって…凄くいいんだもん…」

「是非、お願いします…」

「まぁ、この子が誕生してからの話ですけどね…」
写真撮影も終え、午後から室内で披露宴。
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披露宴には会社関係者や取引先のお偉方などが集い、二人の結婚を祝った。

「宇佐美社長！？」

宇佐美社長が私達の元に挨拶に来た。

「本日はおめでとう御座います、一ノ瀬会長に奥様」

「宇佐美君も瑠生の祝いに来てくれたのか…」

「はい・・・日頃からお世話になっているもので」

「今度は君の番だな…宇佐美君」

「俺は…まだ・・・」

宇佐美社長は父の言葉に語尾を濁した。