江藤くんはループしがち
それからは学校生活での他愛のない会話に花が咲いた。
真央ちゃんはあまり登校できていないが、勉強はしているようで、2年生になってから習う公式まで知っていた。
「すごいね真央ちゃん、頭いいんだ」
里香が関心して言う。
「いつもお兄ちゃんに教えてもらうんです。将来、お医者さんになりたいから」
真央ちゃんは目を輝かせてそう言った。
だからかと、あたしは納得した。
あまり学校に行けていないと聞いていたけれど、真央ちゃんの表情は明るい。
それは将来への夢であふれているからみたいだ。
将来なにがしたいかなんてまだ見つかっていないあたしからすれば、真央ちゃんの存在はとても眩しかった。
「真央なら絶対になれるよ」
江藤君はまるで自分のことのように誇らしそうにそう言ったのだった。
真央ちゃんはあまり登校できていないが、勉強はしているようで、2年生になってから習う公式まで知っていた。
「すごいね真央ちゃん、頭いいんだ」
里香が関心して言う。
「いつもお兄ちゃんに教えてもらうんです。将来、お医者さんになりたいから」
真央ちゃんは目を輝かせてそう言った。
だからかと、あたしは納得した。
あまり学校に行けていないと聞いていたけれど、真央ちゃんの表情は明るい。
それは将来への夢であふれているからみたいだ。
将来なにがしたいかなんてまだ見つかっていないあたしからすれば、真央ちゃんの存在はとても眩しかった。
「真央なら絶対になれるよ」
江藤君はまるで自分のことのように誇らしそうにそう言ったのだった。