江藤くんはループしがち
☆☆☆
それからも江藤君観察は続いた。
休憩時間になると音楽を聴いていた江藤君だけど、時々あたしと会話してくれるようになった。
どれも他愛のないものばかりであまり収穫はなかったけれど、一応は進歩したと言っていいかもしれない。
そして江藤君は毎日放課後になると真央ちゃんのお見舞いに行っていることもわかった。
相当妹思いなんだろう。
でも、決定的なものは何もつかめないまま、3日が過ぎていた。
「2月5日か……」
朝目が覚めて、スマホで日時を確認して呟く。
あたしたちがループするまであと3日しかない。
しかも今日は金曜日。
明日と明後日は学校が休みで江藤君と会えないときている。
あたしは両手で頭を抱えてう~んとうなり声を上げた。
このままじゃループをとめることはできない。
かといってこれ以上どうすればいいのかもわからない。
「わからないから、学校に行くしかないか」
そう呟き、のろのろとベッドから起きだしたのだった。
それからも江藤君観察は続いた。
休憩時間になると音楽を聴いていた江藤君だけど、時々あたしと会話してくれるようになった。
どれも他愛のないものばかりであまり収穫はなかったけれど、一応は進歩したと言っていいかもしれない。
そして江藤君は毎日放課後になると真央ちゃんのお見舞いに行っていることもわかった。
相当妹思いなんだろう。
でも、決定的なものは何もつかめないまま、3日が過ぎていた。
「2月5日か……」
朝目が覚めて、スマホで日時を確認して呟く。
あたしたちがループするまであと3日しかない。
しかも今日は金曜日。
明日と明後日は学校が休みで江藤君と会えないときている。
あたしは両手で頭を抱えてう~んとうなり声を上げた。
このままじゃループをとめることはできない。
かといってこれ以上どうすればいいのかもわからない。
「わからないから、学校に行くしかないか」
そう呟き、のろのろとベッドから起きだしたのだった。